詳細紹介

サボット弾と専用銃身

散弾銃をいざ初めて購入しようと思っても、好きなメーカーや好みのビジュアルの銃という以外に困ってしまうのが銃身のタイプです。
当然、自分自身がどのような目的で銃を所持・使用するのかによって、選ぶべき銃のタイプと銃身のタイプというものが変わってきます。(クレー射撃用なのか、実猟での鳥撃ち用や大物獣用になのか、交換チョーク式で比較的万能に使えるもの等)
ここではいわゆるサボット弾とこのサボっト弾専用のハーフライフル銃身について説明します。

サボット弾とハーフライフル

国内において一般の銃砲所持者がライフル銃を所持できるようになるまでにはほとんどの場合、銃砲(散弾銃・空気銃)の所持許可を継続して10年以上保持している実績が求められます。
その理由としてはやはりライフルの殺傷能力の高さと数kmに渡る最大到達距離の長さによる取り扱いの安全性の確保を所持者に求められるためです。

散弾銃とライフル銃の違い

散弾銃で発射する散弾であれば、発射後の空気抵抗によって急速に速度・威力共に落ちていきますが、ライフル銃であれば発射時に、前に進む力と、銃口内のライフリング(銃身内の螺旋状の溝)によって回転する力も加わりますので、弾丸の回転によるジャイロ効果が生まれ、まっすぐに飛んでいくことができます。
つまり、散弾の発射に比べ、ライフル弾の方が威力が高くなります。

ハーフライフル銃身

上記の通り、一般の銃砲初心者がいきなりライフル銃を手にすることはできません。ただ、これに比較的近い方法はあります。
それは散弾銃でスラッグ弾またはサボット弾を使用する方法です。
この2種はどちらもスラッグ弾として分類されますが、その形状と精度に違いがあります。 スラッグ弾であれば側面に斜めに溝が刻まれており、銃身からの射出後の回転によって弾頭に生まれるジャイロ効果と先端の形状によるバトミントンのシャトルと同様の効果によってまっすぐに飛びますが、サボット弾の場合、弾頭の回るがプラスチックケースによって覆われており、サボット弾専用のハーフライフル銃身に刻まれているライフリング(銃身内の螺旋状の溝)によって回転する力が加えられます。
弾頭を囲うプラスチックケースは銃身から射出されるとともに、弾頭から分離し、弾頭のみが回転しながら標的に向かっていきます。

この説明ではほとんどライフル銃ではないか?という疑問がありますが、やはりポイントはハーフライフル銃身となります。 これは法令によって定められているライフリングが銃身内の1/2(二分の一)以下であることが必須条件です。
つまり、銃身内のすべてに(1/2以上)にライフリングが施されているわけではないので完全なライフル銃ではないということです。(海外での本来の仕様であれば、銃身内部全体に渡ってライフリング加工が施されていますが、日本国内の法令を遵守した仕様にするためにライフリングの1/2以上を削り取って販売されることもあります。) 散弾銃を使って、ライフル銃に近い射撃を行えるのはこのためです。

サボット弾の精度

発射時にプラスチックケースに包まれた状態で銃身内のライフリングによって直接的に弾頭に回転する力を加えることのできるサボット弾の方がスラッグ弾に比べ、より高い精度が期待できます。
スラッグ弾の場合、鉛弾(鉛以外の材質あり)の剥き身であるため12番、20番、410番等の銃身の径に合わせて弾頭のサイズが決まってしまいます。当然、弾頭の形状、先端面積などによって発射後の空気抵抗の影響は大きくなります。 サボット弾の弾頭の場合、銃身径に依らない形状の設計が可能であることが、より精度の高い射撃を実現します。

サボット弾の使用対象

スラッグ弾同様、サボット弾を使用できる狩猟対象は大型獣(シカ・イノシシ・熊)のみですので、それ以下の対象には使用できません。

専用銃身以外でサボット弾を撃つと、、

非常に危険です。サボット弾専用の銃身以外でサボット弾を撃つことはできません。
仮に撃った場合、サボット弾本来の性能を発揮できないばかりか、銃身が膨らむ、または最悪の場合、銃身の破裂という結果になりかねません。おやめください。

常に、銃砲火薬店と相談しながら、ご自分の銃に適合した弾を選びましょう。

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